朝の情報番組では、どのTV局もこぞって星座別の今日の運勢を発表し、ランク付けまでしてくれます。「今日の第1位は〇〇座です!今日は、日頃、苦手だと感じている目上の人から評価されるでしょう。今日のラッキーアイテムは丸い形の小物です。」と女性アナウンサーに言われると、かなり気分がよくなり、元気になります。また、順位が低ければ、「今日の運勢はよくないのか。気を付けないといけない。今日は寄り道しないで大人しく帰るか・・」って、いつもより不安や警戒心が高めの緊張状態に陥ってしまいます。視聴者の多くは、遊び感覚だと思いますが、大なり小なり、その占い情報に影響されて、一日をスタートすることになります。そして、もし、アナウンサーの言葉が、注意報もしくは警報として頭にこだまするようなら、自分の言動や態度を見直すチャンスが来たと素直に受け止めることも大切でしょう。当たっているとか、当たらないとかは関係なく、そう考えれば得することも確かにあります。
多くの視聴者を対象としていますから、仕方ないですが、人を12グループに分けた占いの結果が、すべての人に当てはまるかって言ったら、そうじゃないよね、って思います。それに、同じ星座でも、3チャンネルでは1位でも、裏番組では、最下位だったってこともあり、いったい、どっちを信じればいいの?てことになります。人によっては、「運の良い方を信じます」とか、自分のモチベーション維持に邪魔にならないように情報を選択し、結果に翻弄されることなく、しっかり、主体性をもって受け止めようとします。
状況として、「5チャンネルを観てたら、たまたま、占いをやっていた」ってこともあります。でも、そこにも、しっかり、選択するという本人の意思が働いています。TVの電源を入れる、チャンネルを選ぶ、少なくとも占いコーナーまで観続けるという風に選択を繰り返しています。そう考えると、その先で出逢う言葉のメッセージを丸々無視するのはちょっともったいないようにも思います。丁寧に聴けば、お得感はあるかもしれません。
数年前のあるTV番組で、小説家の石田衣良さんが小説家になったきっかけを話していました。私の記憶がうろ覚えのため、後で確認が必要ですが、石田さんが、たまたま、コンビニで立ち読みした雑誌の占いメッセージを読んで小説家になろうと即決したと語っていたのを思い出します。想像するに、雑誌の占いページなので、星座占いのような12グループに分けた大雑把なものだったと思います。それでも、心が動かされたのは、既に自分の中には答えがあって、あとは勇気だけっていう段階にはあったのかもしれませんし、あるいは、常に答えを求めアンテナを張っていたから、偶然、そういう状況に導かれ、人生を左右するほどの深いメッセージに共鳴できたということだったのでしょう。
たいていの人が、将来について何かしらの不安を抱えています。この苦境から早く脱したいけどいつまで続くの?とか、どうしたら、問題を解決できるだろうと思います。また、大きな悩みがないとしても、自分の適職は何?幸せになれるのかな?何かいいことあったらいいなと期待します。そして、ちょっと怖いけど未来を覗いてみたいと思います。その欲求になんらかの答えをくれるのが占いでした。
でも、そこから一歩前進するために、「今、自分が経験している現実は、すべて自分が引き寄せたもの、自分の観念や思考がつくり出したものだ」と理解し、今この瞬間から、「未来は自分で創造する」と考えをあらためてみませんか?
ここから先は、私も勉強を始めたばかりです。折をみて、少しずつ、紹介していきたいと思います。
これまで負のスパイラルに陥り、「私はいつもこう。そういう運命なんだ」ってあきらめてきた人も中にはいるかもしれませんが、決して、そうではないことを一緒に学んでいきましょう!