こころの動きに、体はとても正直です。
緊張や不安感、ストレスがあるとき、呼吸に関わる筋肉や臓器は柔軟性を失い、結果的に速く浅い呼吸となってしまいます。また逆に、学校や職場でのプレゼン前、なんとか落ち着こうと深呼吸をしたりしますが、意識的なゆったりとした呼吸が、精神安定剤のように働いてくれることを私たちは経験的に知っています。
7月7日、NHKの「あしたが変わるトリセツショー」で呼吸(呼吸ストレッチ)を取り上げていましたが、呼吸筋をほぐし、ゆっくりと深い呼吸ができれば、脳の偏桃体(恐れや不安などの感情・情動を処理)の興奮を抑え、緊張や不安を軽減できることが期待できるそうです。
不安障害、パニック障害、過呼吸症候群、などで、苦しんでおられる方は多いと思います。精神的な根本原因も扱うことはもちろん大切ですが、ひょっとしたら、凝り固まった呼吸筋をほぐすことが改善の大きな助けになるかもしれません。日常のメンタルケアの1つとして、呼吸ストレッチを加えてみてはいかがでしょうか。