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低音性突発性難聴

ずいぶん前に難聴になったことがあります。診断名は正確には覚えていませんが、低音性突発性難聴と言われたように記憶しています。あらためて、調べてみると、現在では急性低音障害型感音難聴(ALHL)と呼ばれることが主流だそうです。20代~30代の女性に多いとのことです。私の場合、幸い、症状を自覚してから、1週間後には完治することができました。一般的には、発症後2週間以内に適切な治療を始めれば、治る確率は高くなるそうですが、3割が再発すると言われています。
ちなみに、現在、耳鼻科で行われている主な治療は、以下だそうです。

【治療法:薬物療法について】 ※下記の薬物を内服、もしくは点滴で投与。
①ステロイド薬… 炎症を取り除き、内耳のむくみをとる
②浸透圧利尿剤… 内耳に溜まっている液を排出し、むくみを取り除く
③血管循環改善薬 … 内耳の血流を正常に戻す
④ビタミン剤 … 内耳の代謝を助ける

【原因】
耳の奥にある「蝸牛」(かぎゅう)とよばれる器官には、蝸牛は音を基底膜へ伝え、そこから音の信号を脳へと送る機能があります。この蝸牛内部にあるリンパ液が過剰になる「内リンパ水腫」が起こります。これにより、内耳がむくんでしまい正常に機能を果たせず、低音を感知する部分に影響して低音が聞こえにくくなってしまうとのことです。
また、この内リンパ腫が起こる原因として、ストレス説が有力とされています。自律神経障害やストレスホルモンが影響するようです。

<私の場合  ~発症から完治までの経過~>
異変に気付いたのは、日曜日の夜。お風呂上りに右耳に詰まった感じがしてTVの音声がこもって聞こえました。プールで泳いだわけでもないのに思わず、片足でケンケン。当然、治るはずもありません。翌朝、やっぱり耳がおかしい。でも、仕事を休むわけにはいかないし、いつものように出社。電話のベルの音が割れて聞こえるし、人の話し声もよく聞こえません。相手と自分がまるでフィルターで仕切られているような、蚊帳の外にいるような感覚で、集中力に欠いた状態でした。一番、マズいと思ったのは、音楽を聴いても、音程が正しく聞こえない。ドレミファソラシドがドレミファソラシドの音じゃない、音の高低すらも無視したランダムな音に聞こえていました。学生時代から音楽に親しんでいたこともあり、もう音楽を楽しむことができなくなるかもしれないと思うと内心かなり焦りました。でも、この症状があったから、早めに治療に動くことができたのだと思います。

私が、耳鼻科を受診したのは同じ週の金曜日、発症から6日目です。聴力検査の後、診察を受け、点滴をしてもらうことになりました。主治医の説明は実に簡単で、〇〇が効くらしいからと一言。たしか利尿とか腎臓をイメージできたので、内耳のむくみをとることを目的とした点滴だったのだと思います。ベッドに横になり、人生初の点滴。液がなくなるまで誰とも話さずじっとしているだけでしたが、とりあえず、前に進んでいるということで大きな不安はありませんでした。

翌日は土曜日(発症から7日目)で仕事も休みだったので、やれることはやろうと、久々、氣の力を売りにしているカイロプラクティックを受けることにしました。今考えると、悪いところはっきりしているので、ピンポイント治療を求め、鍼灸院に行く方が良かったかもしれませんが、そのときは、考えが及びませんでした。

そして、日曜日(発症から8日目)モーツァルトの音楽療法を思い出し、自宅で部屋の整理をしながら、健康雑誌や書籍の付録CDを集中的に聴くことにしました。午前10時頃から聴き始め、お昼過ぎには耳の違和感がなくなっていることに気づくことができました。すごい治ったかも!悲劇のシナリオからは脱出。

<私の場合 完治:何がよかったのか?>
金・土・日と3日連続で違うタイプのアプローチをし、いずれも大きなプラスになったとは思いますが、何が一番、効果的だったのでしょうか。周波数好きの私の独りよがりの見解は、もちろんモーツァルト、そうモーツァルトであって欲しいと思っています。なぜって、とても単純ですが、CDを聴いてスーッと症状が消えたことにあります。モーツァルトの楽曲には、自律神経を整えるのにいいとされる高周波音とゆらぎ音、倍音が含まれるものが多いということで音楽療法として話題になりました。点滴カイロプラクティックで治癒に向けての下地はできていたのだと思いますが、最後の仕上げはモーツァルト。美しいストーリーです。このとき、もし治っていなかったら、今も難聴で苦しんでいたかもしれません。自己満足の想いでしかありませんが・・・。

<私の場合 原因ストレスについて>
当時、通勤に片道2時間かけ、仕事自体ストレスも大きく、残業も当たり前だった生活だったので、そこだけで切り取っても、ストレスの原因はこれだ!と言うことはできました。ですが、私の頭の中では、もう一つ違うことが渦巻いていました。低音性の難聴ということで、無意識に同僚の男性Aの声を拒否しているんだろうなと。詳細は控えますが、当時、彼の話し声に苛立っていたことは確かなので。少々無理なこじつけかもしれませんが、職場環境では、あるあるなのではないでしょうか。

★耳は本当に大切です。少しでも違和感を感じたら、遠慮せず仕事を休んで、1日も早く迷わず治療を始めることをお勧めします。

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