長年にわたり、左肩甲骨と背骨の間の筋肉に痛みがありました。頑固な肩こりに近い痛みでしたが、たまに、ぎゅっと絞り取られるような痛みに変化することも。カイロプラクティックなども試しましたが、一時的に楽になったとしてもぶり返し、痛みに波がありました。痛みが始まる前、運動で変な体勢になったという記憶もなく、何が原因なのか、ずっと謎のままでした。
ある日、すばらしく勘のいい人に電話で背中に痛みがあると伝えたところ、「その頃、何かなかったですか?」と聞かれ、思い出せた出来事をひとこと話すと「それです」と。そのまま深堀りすることなく、すぐに電話を切りましたが、痛みはすっかりなくなっており、心因性のものと理解できました。
表面的には流すことのできていた内容でしたが、身体にその痕跡がしっかり残っていたということ、そして、「そうだったんだ」と納得したことで、身体症状とこころのリンクをやっと切り離すことができたというお話でした。
ネガティブな心の動きもポジティブな心の動きも身体に精妙な影響を与えます。そして状態がすぐに元に戻ることもあれば、何年も症状として残る場合もあります。日々、丁寧に生きていくこと、いろんな意味で自分自身へのケアを忘れないことが大切ですね。